子どもの能力を上げるために絶対に必要なこと その1
前回、ママさんの心がけを変えてもらって、子どもの能力をアップさせましょう!
という話をしました。
「お金持ちの人が寄付する」のではなくて、
「寄付する人がお金持ちになる」みたいな感じです。
寄付するお金持ちの人は、その人がお金持ちでない時から寄付してる人が多いそうです。
なんとなく、我が子が能力アップする前から高い能力を発揮することを信じてあげるのと感覚的に似ていませんか?
それはそうと、能力アップのための必須条件と言ってもいいでしょう。
その能力を説明します。
能力アップの必須条件
1、人の話を聞く
です。
なんだ、そんなことか・・・と思ったでしょ?
め塾に入塾してくる生徒のほぼ99%の生徒が話が聞けない状態で入塾してきます。
(残り1%の方、ごめんなさい)
私たちのいう「話を聞く」の定義が世間一般とは違うのかもしれません。
でも、納得していただけると思います。
大きく分けて「話を聞く」には3段階あります。

段階1 聞いているが頭に入らない
塾の授業で、問題の説明をしていたとします。
もちろん生徒はその説明を聞いています。
問題の説明が終わったので、「今の説明、わかった?」と生徒に聞いてみます。
生徒は「わかった!」と言ってくれます。
なので、今説明した問題とほぼ同じ問題をさせてみます。
しかし、その問題が解けません・・・・
この状態の生徒が全体の約70%です。
段階2 聞いていて頭に入るがその記憶が1週間持たない
この人は段階1の人よりかは優秀です。
授業の説明を聞いて、説明がわかります。
今説明した問題とほぼ同じ問題をさせてみると解けます。
おー!素晴らしい!
というか説明を聞いたので、本来ならできて当たり前なのですが・・・
この状態の生徒が約30%です。
ほとんどの生徒がこの段階2まで状態です。
ごくごくたまに
段階3 聞いていて頭に入っている記憶が1週間後も保持できている
こういう生徒もいます。
この生徒と段階2の生徒とは何が違うのでしょう?
段階2の生徒は説明を「記憶した」のです。
記憶したので1週間経つと忘れてしまうのです。
単純な比較はできませんが、エビングハウスの忘却曲線では24時間経過すると記憶した内容の74%を忘れるという有名な実験がありますもんね。忘却曲線 - Wikipediaja.wikipedia.org
1週間前の問題を解ける生徒は、授業で話を聞きながら自分でも考えていたのです。そして説明を理解したのです。覚えたのではありません。
単純暗記ではすぐに忘れてしましますが、理解すると記憶は保持されます。
例えば、「CBT」を覚えてください。
英検のパソコンを使って受けるテストは「CBT」と言います。
これを意味もわからずに覚えると1週間後は覚えてられないと思います。
しかし、「Computer Based Testing」の省略でCBTなのだと理解した人は1週間後も覚えています。
単純暗記はその日くらいは覚えているでしょうが1週間後には忘れてしまいます。
あなたのお子さんは、普段の学校での勉強、塾での勉強、全て「丸暗記」や詰め込みで勉強していないでしょうか?
ちなみに世の中のほとんどの塾が「丸暗記」させています。
そのほうが手っ取り早くテストの点数が上がるからです。
め塾では先ほどの例だと
「Computer Based Testing」の省略でCBTなのだ
というように理解させるように教えていきます。
そうやって理解させても1年経てば忘れています。
しかし、理解したことは思い出すのも早いです。
丸暗記で学校のテストを乗り切った生徒は中3になってムチャクチャ苦しんでいます。
少々遠回りでもきちんと考え方を教えたり、理解させるように教える「め塾」のやり方の方が3年後を見据えた場合、最短距離を歩んでいます。
ほとんどの方が目の前の学校のテストの事しか見ていません。
もう少し長期的スパンで見て能力を鍛える(今回は話を聞く練習)もしながら勉強してみてはどうでしょうか?