塾に通っても成績が上がらない子の親の共通点

塾に行かせてもなかなか成績が上がらない、塾に通っている意味があるの??

って思ってしまう時がありますよね?

中学生の場合は学校の定期テストが返ってきた時にそう思われるかもしれません。特に3学期の定期テストは点数が取りにくいですから、2学期のテストと比べると点数が下がっている人がほとんどだと思います。

多くの生徒の場合、それは成績が下がったのではなくて実力が出たのです。

ほとんどの保護者の方がテストの点数で我が子の勉強の出来を判断します。

というか、それしか勉強の出来の判断の指標がないのです。

なので世の中の99%の塾は学校の定期テストの点数を取らせるための勉強をしまくります。

「それの何が悪いの?」と思われた方はこれ以上読むと気分を害される可能性が高いので、これ以上読まないでください。

おちいりがちなワナ

短時間で効率よく成績を上げようと思うと一番手っ取り早いのが「丸暗記」です。「丸暗記」というと聞こえが悪いかもしれませんが、中間試験の試験範囲を隣のページに答えが書いてあるような教科書ワークなどで何度も繰り返します。そうして中間テストでいい点数を取ってきます。

中間テストが終わると今度は期末テストです。期末テストの範囲の勉強ばかり「丸暗記」方式で勉強します。そうすると実力以上の点数を取ってきます。そうやって1学期、2学期と実力以上の点数を取ってくるのですが、3学期の範囲は勉強の内容も難しくなります。「丸暗記」方式ではなかなか点数が取れません。

この勉強を繰り返してもほとんど賢くはならないです。なぜでしょう?

「考える」ことをしないからです。テスト前なのでゆっくり考えている時間がないのです。わからない問題はすぐに答えを見て覚える。社会ならそれもありだと思います。理科もそのように勉強する人が多いです。理科は暗記部分もありますが思考部分もかなりあります。数学なんてほとんどが思考部分です。でも、これも模範解答をすぐに見て解答を覚えて解きます。

「考える」ということをしないので、勉強内容が難しくなってくると「理解ができない」現象が起こります。「理解ができない」のにテストで点数を取らせるためには「丸暗記」しかないわけです。多くの塾が「丸暗記」方式で教える理由がこれです。

ワナにハマらないようにするにはどうしたらいいのか?

今回の教育改革でも「思考力」が問われる問題が大学入試や高校入試で重点的に出されている、ということはお聞きになられてることでしょう。当たり前なのですが「思考力」をつけるには「考える」練習をしなくてはいけません。

「考える」練習は「丸暗記」勉強より時間がかかります。これを試験前にするのではなくて通常の授業の時に「考える」勉強をおこなっているのが「め塾」です。最初は全然考えられなかった生徒が1年くらい通っていると「考える」ようになってきます。

「考える」ようになってくると「理解力」も高まってきます。

「考える」ようになってくると「記憶力」もよくなってきます。「丸暗記」はテストが終わるとすぐに忘れますが「理解した」ものはそうそう忘れたりしません。仮に忘れても少し練習すれば以前のように問題が解けるようになります。

はっきり言って側から見ていては「丸暗記」の勉強をしているのか「考える」勉強をしているのかを判断するのはプロの先生でもなかなか難しいでしょう。同じテキストを使っていてもその使い方で「考える」力はいくらでもつけることができます。

「考える」力をつけずに勉強を続けているのは、刃を砥がずに気を切っているようなものです。

フランクリンコヴィー博士の本に出てくるたとえ話です。

ある木こりがボロボロの刃のノコギリでギコギコ木を切っていました。刃がボロボロなので木に引っかかってしまってなかなか木が切れません。それみていた通り掛かりの登山客が「ノコギリの刃を研いでから切ったらどうだい?」と木こりに声をかけました。

すると木こりは「急いでいるから刃を研いでいる時間なんてないんだよ!」と言い返しながら、ひっかかる刃で木を切り続けていました。

フランクリンコヴィー著「7つの習慣」より

効率よく木を切るためにノコギリの刃を研ぐべきです。でも刃を研いでいる時間は木が切れませんからその時間がもったいない、というのが木こりの言い分です。

この木こりと同じ内容の発言をする保護者の方が時々いらっしゃいます。

テスト前だから時間がない、中3だから時間がない。時間がないからこそ刃を研ぐ必要があるのではないでしょうか?

勉強においての「刃を研ぐ」ことが「考える」力をつけることです。ただ勉強の「刃を研ぐ」はノコギリとは違って少々時間がかかります。なので普段の勉強で少しずつ「刃を研ぐ」ような勉強をするべきです。

「考える」力をつけるためにどういう勉強をすれば良いのか

1、何かを習った時に「なんでこうなるのか?」について考えてみる。

2、習ったことは自分で使えるか試してみる。

3、習ったことに対して質問をしてみる

ある程度の理解ができていないと質問はできません。「わからないところがあればいつでも質問を受け付けます!」と言っている塾は多くあると思いますが、そもそもわかっていない生徒は質問ができません。質問できるように頑張って勉強してみてほしいです。

なかなか自分では難しいかもしれませんが、自分でできない場合は「め塾」の学習相談に来てみてください。具体的に勉強方法を教えます。ちなみに「め塾」の授業ではもう一段階上の勉強方法で教えています。

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