成績を伸ばす子の共通点④
高いレベルを「普通」にしている
「どうしてあの子は、いつも成績がいいんだろう?」
塾をしていると、保護者の方からよくこのような質問をいただきます。
もちろん、勉強のやり方や才能の違いも多少はあるでしょう。しかし、長年多くの生徒を見てきて感じるのは、成績を伸ばす子には共通した特徴があるということです。
それは、「高いレベルのことを普通に続けている」ということです。
例えば、毎日しっかり勉強すること。
勉強が苦手な子からすると、「毎日そんなに勉強するなんてすごい」と感じるかもしれません。
しかし、成績を伸ばす子にとっては、それは特別な努力ではありません。
歯を磨くことや学校へ行くことと同じように、勉強することが生活の一部になっているのです。
だから、「どうしてそんなに成績がいいの?」と聞かれても、
「普通にやっているだけだけど。」
という答えが返ってきます。
本人には、特別な秘訣があるという感覚はありません。
以前、プロ野球選手についてこんな話を聞いたことがあります。
その選手は、毎晩500回もの素振りを続けていたそうです。
私たちからすると、「500回も毎日続けるなんてすごい」と思いますよね。
ところが、その選手は、
「自分なんて全然ですよ。800回や1000回やっている選手もいますから。」
と話していたそうです。
つまり、その世界では500回の素振りが特別ではなく、「普通」なのです。
だから本人は、自分が特別努力しているという感覚がありません。
勉強もまったく同じです。
成績を伸ばす子は、決して特別な才能だけで結果を出しているわけではありません。
高いレベルの行動を、毎日の習慣として続けているからこそ、成績が伸びていくのです。
もちろん、最初から誰でもそのレベルでできるわけではありません。
最初は30分の勉強でも大変に感じる子もいるでしょう。
でも、人は続けることで慣れていきます。
昨日まで大変だったことが、1か月後には普通になり、3か月後には何も苦にならなくなることも珍しくありません。
だから大切なのは、「今の自分の普通」で満足しないことです。
毎日30分勉強しているなら40分にしてみる。
40分が当たり前になったら1時間にしてみる。
そうやって少しずつ自分の「普通」の基準を高めていくことが、学力を大きく伸ばすことにつながります。
成績を伸ばす子は、特別な日にだけ頑張る子ではありません。
毎日、当たり前のようにやるべきことを積み重ねています。
その積み重ねが、高い学力をつくり、自信につながり、大きな結果を生み出しているのです。
もし、お子さんの成績を伸ばしたいと思われるなら、「もっと頑張りなさい」と声をかけるよりも、「勉強することが普通の家庭環境」を少しずつ作ってあげてください。
高いレベルを特別なものではなく、「普通」にする。
この積み重ねこそが、成績を伸ばす子に共通する大きな特徴なのです。

