成績を伸ばす子の共通点③

「○○したつもり」が成績を止めてしまう
勉強ができる子の共通点シリーズ、第3弾です。
今回は、「勉強ができる子の特徴」というよりも、「勉強が苦手な子に共通する特徴」のお話をしたいと思います。
実は、成績が伸びない子には、ある共通点があります。
それは、
「○○したつもり」
になってしまっていることです。
私は長年子どもたちを指導してきましたが、勉強が苦手な子には、大きく分けて3つの「つもり」があります。

① 話を聞いているつもり
授業中、前を向いて先生の話を聞いています。
よそ見をしているわけでもありません。
友達としゃべっているわけでもありません。
先生から見れば、「ちゃんと聞いているな」と思います。
ところが、説明が終わって、
「今、何の話をしていた?」
と聞くと、答えられないのです。
本人は
「ちゃんと聞いていました。」
と言います。
でも、頭には残っていません。
本人には悪気はありません。
本当に「聞いているつもり」なんです。
しかし、聞いた内容が頭に入っていないのであれば、それは勉強としては「聞けていない」のと同じです。
この状態のままでは、どれだけ分かりやすい先生に教えてもらっても、内容は身につきません。
日本一分かりやすい授業を受けても、頭に入らなければ意味がないのです。
だからまず大切なのは、
「自分は本当に話を聞けているだろうか?」
と自分自身に問いかけることです。

② 分かったつもり
次に多いのが、
「分かったつもり」
です。
説明を聞くと、
「なるほど!」
「分かりました!」
と言います。
そこで、
「では、同じような問題をやってみよう。」
と類題を出すと、解けません。
これは決して珍しいことではありません。
先生の説明が分かりやすいほど、「理解できた気分」になってしまうことがあります。
しかし、
説明を聞いて理解することと、自分一人で解けることは別です。
特に、すぐに答えを見てしまう子は、この状態になりやすい傾向があります。
答えを見ると、
「なるほど、そういうことか。」
と思います。
でも、自分で考えていないので、次に同じ考え方の問題が出ると解けません。
つまり、
「分かった」
ではなく、
「分かった気になっている」
だけなのです。
本当に分かったかどうかは、
何も見ずに自分で解けるかどうか
で判断するしかありません。

③ できているつもり
最後は、
「できているつもり」
です。
教えてもらった直後の問題や、ほとんど同じ問題は解けます。
しかし、少しだけ問題の形が変わると急に解けなくなります。
これは、
考え方を理解しているのではなく、解き方だけを覚えている
状態です。
特に数学や理科、英語では、この違いが大きく成績に表れます。
本当に理解している子は、
問題の形が変わっても、
「これは前と同じ考え方だ。」
と気づけます。
逆に、「できているつもり」の子は、そのつながりが見えません。
だから、少し問題が変わるだけで手が止まってしまうのです。

「分かる」と「できる」は違います
勉強ができる子は、
「分かった。」
で終わりません。
「もう一回、自分だけでできるかな?」
「先週習った問題も解けるかな?」
と、自分で確認します。
つまり、
自分自身にテストをしているのです。
一方、成績が伸びにくい子は、
聞いたつもり
分かったつもり
できたつもり
この3つで勉強を終えてしまいます。
この差は、小学生でも高校生でも、本当によく見られます。

成績が伸びる子は、自分を疑える子
勉強ができる子ほど、
「本当に分かっているかな?」
「もう一回やってみよう。」
という習慣があります。
だから知識が定着し、応用問題にも対応できるようになります。
逆に、「できたつもり」で終わると、その場ではできた気になっても、テストになると解けません。
ぜひ、お子さんにも、
「本当にできるかな?」
「説明がなくても解けるかな?」
と、自分で確認する習慣をつけてあげてください。
そして塾や学校でも、目の前の問題の答えだけを教えてくれる先生ではなく、
「なぜそう考えるのか」「次に同じ考え方の問題が出ても解けるか」まで確認してくれる先生
に教わることが、本当の学力につながると思います。
勉強ができる子は、特別な才能があるわけではありません。
「聞いているつもり」「分かったつもり」「できているつもり」を一つずつなくしていくこと。
実は、それが成績を伸ばすための大きな第一歩なのです。

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