成績の上げ方

勉強をしていなくて成績が上がらないのは当たり前です。

勉強をしているのに成績が上がらないのはうまく機能していない「何か」があるからです。

その「何か」は「話を聞く」ということの可能性が高いかもしれません。

「話を聞く」には色々と段階といいますかレベルといいますかそういうものがあります。

例えば英語の授業で「不定詞はto+動詞の原型の形を取るもののことを言います。・・・」のような授業をしていたとします。

①右の耳から入って左の耳から抜けていくレベル

これはもう、いうまでもないと思います。日常生活でも結構こういう人、いますよね。私も何か別のことに神経がいってる時はこういう聞き方になってしまうことがあります。でも、授業中にこの聞き方をしたらダメです。

このレベルの人に「今日の授業で何を習った?」と聞くと「うーん・・・・なんか英語」といったりします。

②聞いているつもりになっているレベル

これは結構多いかもしれません。本人は先生の顔や黒板を見ています。もちろん話を聞くつもり満々です。授業で先生の話が面白かったりしたら笑ったりもします。でも、先生から「今、先生は何の話をしましたか?」と聞かれると結構な生徒が答えられません。意外ですが本当に多いです。お母さんがお子さんと話しているときにふと尋ねてみてください。意外に答えられなかったりします。もちろん、これは話を聞いているうちに入りません。

このレベルの人に「今日の授業で何を習った?」と聞くと「toを習った」とか「動詞を習った」などといったりします。

③聞いてはいるけれど頭に残らないレベル

こういう人も結構多いです。話を聞いてはいますがアウトラインしか覚えていないレベルです。なんとなくはそれっぽいことを覚えているのですが詰めが甘かったり、しっかり内容が理解できていません。

このレベルの人に「今日の授業で何を習った?」と聞くと「不定詞を習った。」と言います。でも「不定詞はto+動詞の原型」とは言えないレベルです。

入塾した生徒の90%がこの②か③のレベルの人です。勉強が得意、不得意関係なく話を聞けない人が多いです。

④授業が終わったときに授業のポイントが言えないレベル

め塾に入って3ヶ月までくらいの人が大体こんな感じです。(もちろんもっと早く聞くレベルが上がっていく人もたくさんいますが・・)何を習ったかは一応はわかっています。

このレベルの人に「今日の授業で何を習った?」と聞くと「不定詞を習って、不定詞はto+動詞の原型」とは言います。が、実際に問題をさせてみるとto+形容詞を持ってきてたりします。考え方は正しく言いますが、正解の答えまでは持って来れたり来れなかったり・・・といったレベルです。

⑤授業終了時点で今日は何を習ったのかをきちんと言えるレベル

このレベルの人は話を聞きながら内容を理解したり覚えたりします。なので塾に来させるなら最低限このレベルの聞く力は必要になります。め塾に入って半年くらいでこのレベルになります。

このレベルの人に不定詞の問題をさせても変な引っ掛け問題でもない限りほとんど正解していきます。

この⑤のレベルに到達していない人が、成績が上がらないからといって塾を転々としたりする人もいます。しかし、⑤のレベルに到達していない人はどこの塾に行っても根本的に成績が上がることはないでしょう。聞いた話が頭に入らないのですから当たり前だと思います。

でも、「うちの塾に来たら話が聞けるようになります」とうたっている塾を見たことがありますでしょうか?ほとんどないと思います。また今回は「話を聞いたつもりになっている」ことに関して書きましたが、全く同じように「勉強がわかったつもりになっている」パターンや「できているつもりになっている」パターンもあります。

厳しいことを言うようですが、「つもり」になっているだけでは勉強はできません。

こういうことを親御さんがきちんと考えてあげて勉強のリテラシー(読み書き能力)をきちんと練習させてくれる塾や、基本的な勉強のやり方を教えてくれる塾を探す必要があると思います。学校ではなかなかこういうところまで手が回らないのが現実だと思います。なので誰も教えてくれないわけです。誰かが教えなくては余程の天才少年や天才少女でない限りそんなところに気がつきません。

ほとんどの小学生の子どもに「話を聞く」レベルの話をしてもそもそもわからないと思います。中学生でも大半の生徒はそんなことすら気にしたことがないのではないでしょうか?

中学生になって勉強に困っている方はもちろん、小学生からきちんとめ塾に通わせて勉強のリテラシーを身につけさせてあげてほしいと思います。

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